あなたのIPアドレスは 192.168.0.5 です」「グローバルIP」… ネットの設定画面で、ちょこちょこ出てくる 数字の並び

よく聞くけど何? IPアドレス
図1:よく聞くけど何?「IPアドレス」

設定画面で見かけても、何の番号なのかピンと来ないですよね。実はこれ、DNSの記事 で出てきた「住所録」が指している住所そのもの。今回は、その正体を、ふんわり見ていきます。

IPアドレスってなに?

ざっくり言うと、IPアドレスは ネットの世界の「住所」 です。

IPアドレス=ネットの世界の住所
図2:IPアドレス=ネットの世界の「住所」

私たちの住所が「東京都 千代田区 〇丁目 〇番地」のように決まった形をしているように、ネットの住所も 192.168.0.5 みたいな数字の並びで表されます。

  • リアルの住所 → 郵便物や荷物を届けるための場所
  • IPアドレス → データを届けるための場所

→ メールを送る、サイトを開く、動画を見る——どれも裏では「この住所に届けてください」というやり取りが行われています。

DNSとの関係:住所録と住所そのもの

ところで、私たちが普段ネットを使うとき、IPアドレスを直接打ち込むことはほとんどありません。

DNSは住所録、IPアドレスはその先の住所
図3:DNS=住所録/IPアドレス=その先の住所

funwari-it.com のような ドメイン(覚えやすい名前)を打つと、ブラウザが裏で DNS(住所録)に問い合わせて、対応する IPアドレス(実際の住所)を調べ、そこにアクセスしています。

  • ドメイン = 「お店の名前」(人が覚える用)
  • DNS = 「名前から住所を引く住所録
  • IPアドレス = 「そのお店の実際の住所

→ つまり IPアドレスは 裏方の本名。普段見えなくても、ネットの全ての通信は最後にこの数字の住所にたどり着いて成立しています。

IPv4 と IPv6:住所が足りなくなった話

数字の並びと言いましたが、IPアドレスには 2つの方式 があります。

IPv4は約43億個、IPv6は事実上無限
図4:IPv4=約43億個/IPv6=事実上無限
  • IPv4192.168.0.5 みたいな 数字4つ の形。約43億個 まで作れる
  • IPv62001:db8::1 みたいな長くて記号も混じる形。事実上無限に作れる

ネットが世界中に広がり、スマホ・パソコン・家電・車まで繋がる時代になって、43億個の住所が足りなくなった。そこで生まれたのが、住所をぐっと長くした IPv6

→ 今はインターネット全体で v4 から v6 への引っ越し中。一般のユーザーが意識することは少ないですが、裏でじわじわ移行が進んでいます。

グローバルIP と プライベートIP:マンションの郵便番号と部屋番号

「あなたのIPは 192.168.0.5」と表示されたのに、別の場所では「あなたのグローバルIPは 203.0.113.42」と出る…これも紛らわしい話。

グローバルIPは建物の住所、プライベートIPは部屋番号
図5:グローバルIP=建物の住所/プライベートIP=部屋番号

実は「あなたのIP」と一口に言っても、2種類あります。

  • グローバルIPマンション全体の住所。インターネットから見える、外向きの住所
  • プライベートIPマンションの中の部屋番号。家の中(Wi-Fiの中)でだけ使う、内向きの住所

スマホもパソコンもテレビも、家のWi-Fiに繋ぐと プライベートIP(部屋番号)が割り振られます。外(インターネット)に出るときは、家全体の グローバルIP(マンションの住所)を経由する。

→ だから「あなたのIP」と表示される値が場所によって違うのは、見ている層が違うから、というわけです。

IPは時々変わる

そしてもう一つ、面白い性質。IPアドレスは、ずっと同じとは限りません

IPアドレスは時々変わる
図6:IPアドレスは "貸し出し" 制が多い

理由はシンプルで、§3で見たように IPv4 の住所が世界的に足りない から。全員に固定で1つずつ配ると数が足りないので、ネットに繋いでる時だけ空いてる住所を貸す 仕組みになってます。

家のWi-Fi に繋ぐと割り振られるプライベートIP、プロバイダから割り振られるグローバルIP——どちらも、ずっと固定ではなく、しばらくの間だけ貸し出されていることが多いです。

  • ルーターを再起動したら グローバルIPが変わっていた
  • スマホを Wi-Fi に繋ぎ直したら プライベートIPが別の番号に

→ ホテルでチェックインのたびに部屋番号が変わるのに近いイメージ。だから「自分のIPで身元が完全に特定される」わけではない一方、おおよその地域や利用ISPはわかる——というのが、ふんわり知っておくと安心な感覚です。

まとめ

IPアドレスのすべて、これ1枚で
図7:IPアドレスのすべて、これ1枚で

ふんわり理解チェック

  • IPアドレス=ネットの世界の「住所」。データを届けるための番地
  • ドメイン=名前/DNS=住所録/IPアドレス=住所そのもの の関係
  • IPv4(約43億)から IPv6(事実上無限)への移行が進行中
  • グローバルIP=建物の住所/プライベートIP=部屋番号
  • IPは時々変わる "貸し出し" 方式。地域やISPはわかるが完全には特定されない

「あなたのIPは…」も「グローバルIP」も、正体は同じ ネットの世界の住所ドメインDNS を組み合わせて読むと、サイトが表示されるまでの裏側が一気に繋がります 🌱