CSS」「スタイル」「フォントを変える」「色を変える」… Webサイトを少しでも触ったことがある人なら、必ず出てくる言葉。

あちこちで聞く CSS
図1:あちこちで聞く「CSS」

HTMLの記事 では、Webページの骨組みを作る HTML を見ました。 今回はその骨に 「服」を着せる役割 ——CSS を、ふんわり見ていきます。

CSS ってなに?

ざっくり言うと、CSS は Webページの「見た目」を整える書き方 です。

CSS=Webページの服
図2:CSS=Webページの「服」

略は「Cascading Style Sheets」。覚えなくてOK、意味だけ押さえれば十分:

  • Cascading = 上から下に流れる(ルールの優先順位)
  • Style = 見た目(色・大きさ・配置 など)
  • Sheets = まとめた紙(ルール集)

つまり「ページ全体の見た目ルールを、上から順に適用していく書き方」。 人の体に例えると、CSS は 服や髪型・メイク にあたります。同じ骨格でも、着る服が違えば印象は別人。HTMLの骨に CSS で服を着せて、初めてサイトの「見た目」になります。

タグに「ルール」を適用する

CSS は、HTML のタグに対して「こんなふうに見せて」とルールを書く言葉です。

CSSでタグに見た目を指定
図3:CSS=タグに「こう見せて」と指示する

例えばこんな書き方をします:

h1 {
  color: red;            /* 文字を赤に */
  font-size: 32px;       /* 大きく */
}

これは「HTML の <h1> タグの中身を、赤くて 32px で見せて」という意味。 ルールは 3つの部品 でできています:

  • セレクタ(どこに?):今回は h1
  • プロパティ(何を?):colorfont-size
  • (どう?):red32px

料理のレシピみたいなものです。「何をどんなふうに」を1セットで書く。

なんで CSS が必要?

CSS がないと、HTML だけのページは白黒で味気ない見た目になります。

CSSなし vs あり
図4:CSSなし=裸の骨/あり=服を着たページ

HTML だけのページは「黒い文字が縦に並ぶだけ」。色も装飾もなく、まるで骨だけの状態。 CSS でルールを書いてあげることで:

  • 見出しに 下線 をつけられる
  • ボタンに 角丸 をつけられる
  • 要素を 横並び にしたり 中央寄せ にできる
  • 画面サイズによってレイアウトを変える(スマホ対応)

→ つまり「いま見ているWebサイトのほぼ全ての見た目」が、CSS で作られています。

よく使うプロパティ

たくさんあるけど、特に出番の多いプロパティはこのあたり:

よく使うCSSプロパティ
図5:覚えておくと役立つ主なプロパティ
  • color … 文字の色
  • font-size … 文字の大きさ
  • background … 背景の色・画像
  • margin … 要素の外側の余白
  • padding … 要素の内側の余白
  • border … 枠線
  • display: flex … 要素を横並びにする魔法

何百個もあるけど、よく使うのは20個くらい。コーディネートの基本パターンと同じで、慣れれば組み合わせで色んな表現ができます。

セレクタで「どこを」指定する

CSS の面白いところは、「どのタグに」適用するかを細かく指定できること。

セレクタの種類
図6:セレクタ=「どこに服を着せるか」を選ぶ目印

主な3パターン:

h1 { ... }            /* タグ全部に */
.button { ... }       /* class="button" のところに */
#header { ... }       /* id="header" のところに */
  • タグ名h1)→ そのタグ全部に同じスタイル
  • クラス.button)→ HTML 側で class="button" を付けた要素だけに
  • ID#header)→ HTML 側で id="header" を付けた1つだけに

例えば「全部の見出しを青く」じゃなく「ヘッダーの中の見出しだけ赤く」みたいに、ピンポイントで指定できる。衣装係が「主役の上着だけ赤」と指定するイメージです。

CSS、どこに書くの?

「で、結局この CSS はどこに書くの?」というのが、最初の関門。書ける場所は 3つ あります。

  • ① 外部の .css ファイル(基本・推奨):HTML から <link rel="stylesheet" href="style.css"> で読み込む。1つのcssを複数ページで使い回せるので、サイト規模が大きくなるほど便利
  • <style> タグの中:HTML の <head> の中に直接 CSS を書く。そのページだけのスタイルを試したい時に便利
  • ③ タグの style 属性(インライン):<p style="color:red"> のように、タグの中で直接指定。ピンポイントだが管理しづらいので最終手段

→ 実務では ① が9割。「服のレシピを別の紙に書いておいて、必要なページから “これ着てね” と指定する」イメージです。

HTML と JavaScript との関係

CSS は 。それだけだと、ページは動かないまま。

HTML + CSS + JavaScript
図7:HTML(骨)+ CSS(服)+ JavaScript(動き)

骨(HTML)に服(CSS)を着せたら、最後は 動き(JavaScript)。3つセットで、いま見ているWebサイトが成り立っています。

  • HTML … 構造をつくる
  • CSS … 見た目をつくる
  • JavaScript動き … 振る舞いをつくる

JavaScript の話は別の記事で詳しく触れます。

まとめ

CSSのすべて、これ1枚で
図8:CSS のすべて、これ1枚で

ふんわり理解チェック

  • CSS=Webページの「見た目」を整える書き方
  • HTMLのタグに「こう見せて」とルールを書く(セレクタ + プロパティ + 値)
  • セレクタ(タグ名 / .クラス / #ID)でどこに適用するかを指定する
  • HTML(骨)+CSS(服)+JavaScript(動き)で1つのサイトになる

次は、服を着たページに「動き」や「反応」を吹き込む役割—— JavaScript の話。Webページが「反応する」しくみに迫ります。